2017年07月17日

横浜市長選挙 寂しい「争点」について 3906

昨日、横浜市長選挙が告示されました。豊富な実績と実行力で林文子候補、3期目の挑戦です。昨日は林文子出陣式、ビラの証紙貼り作業等々の後、地元に戻り市民相談対応、夏祭りへ。途中、市長選挙啓発キャラクターのお笑いコンビ・トレンディエンジェルの斉藤さんが市役所入り口で出発式。「ぺっ、ぺっ、ぺっー」とやってました。

今回の市長選は、三選を目指す現職の林文子市長(自民・公明推薦、民進の多数派が応援)と新人二人との対決。最近まで横浜に住んでいない元逗子市長が「カジノ反対」ということで出られるというのはそれとして、選挙の構図としては、実質「自公民連合の林候補 vs 民進党・江田憲司衆議院議員+共産党連合の伊藤候補(前市議)」という感じになりました。民進党は分裂。元々、国政レベルでは、政策実現などは関係のない、選挙目当ての「野合」ですから選挙のたびに「居場所」を巡って忙しくなります。残念ながら、それによって「有権者の声に応える」という本来の目的が実現されることはまずありません。江田さんは元々自民党から出ていた方ですが、今回は共産党と組まれるということで、色々あるなと感じます。

選挙の争点は「給食」と「カジノ」と報じているケースがあります。昨日の出陣式における公明党県本部代表・上田勇衆議院議員の挨拶でもありましたが、370万人という日本最大の基礎自治体であり、多様な意見が交錯する大都市・横浜市の市長選挙において、ひとつ、ふたつの課題で争うということはどうなのかという話もありました。子育て支援から高齢者対応など、大都市の抱える多様な有権者の声にどう応えるのか。しかも、給食とカジノ。マスコミの方も苦慮されたのかも知れませんが、横浜のトップを決める選挙でこれが争点というのも寂しい気がします。

横浜市立中学校のお昼ご飯の話は、何年にもわたって議論し、多様な意見を合意形成した結果、今年から全校スタートした、選べるお昼ごはん「ハマ弁給食」をより利用しやすくするなど充実強化を進めているところ。よって、すでに終わっている話です。伊藤候補もこの予算に賛成しています。また、彼が所属する民進党としては「ハマ弁」を推進してきており、これまでも「給食」とは言ってません。今更、「問題だ!」「給食だ!」という話でもないと思いますし、「選挙の争点だ」と大騒ぎする話でもありません。

学校のことを争点にするなら、いじめ対策もそうですし、古くて建て替え時期を迎え、莫大なコストがかかる450校の市立小中学校の老朽化対策、少子化による統廃合をどうするか。不要になった学校や跡地をどうするか。災害対策を含めた持続可能な地域社会を考えると、また日頃耳にする街の声を勘案しても、こういうことを主要な争点してもらいたいところです。

また、法律も整備されていない「カジノ」の話はまだ議論のしようもない状況ですが、多くの人にとって「カジノ」と聞いて、いい印象はない。だから使う。「横浜にカジノはいらない」という言葉なら気を引くだろう。大体、この程度のことだと思います。耳障りのいい言葉を並べ、有権者を煽り、不安と怒り募らせる。また、中身がない。もうこの手のパフォーマンスはやめた方がいいと思います。

個人的には、カジノの議論の前に、依存症をどうするかをしっかり議論して、対策すべきではないかと思っています。私からすると、カジノも遊戯であるパチンコも、競輪、競馬、競艇なども同じ類です。娯楽のための遊戯はわかりますが、「カジノを造れば家庭が崩壊する」などと喧伝している人もいるわけで、そうであるならば、現状の遊戯などで発生している問題をどうとらえるのか。どう対策するのか。そのうえで、「だからカジノも問題だ」ということでないと、目の前の問題さえ解決することはできません。カジノ推進について、巷で噂のある60億円と試算されるカジノ税収の使い道や、パチンコなどと違って、服装やディポジットなどで入場制限するなどの話も、賛否は別にして仮に議論するにせよ、こうした対策のあとの話だと思います。

先日、日本の依存症対策の中核拠点で横須賀市にある国立病院機構久里浜医療センターを視察した内容をご報告しましたが、そもそも賭け事での問題とともにに、ネット依存、ゲーム依存の問題が青少年を中心に社会問題化しています。社会を根底から蝕む「依存症」という社会問題とどう向き合うか。本来、ここに問題の核心があると思います。

基礎自治体の現場は生活現場そのものです。言葉遊びや空中戦が議員の仕事ではありません。マイクを握るのも街宣車の上でなく路上です。目線は常に市民の目線であるはず。市会議員をしていれば、当事者や周辺からの情報で、目にすること、ご相談を受けることもあるでしょう。私も各種依存症については何度もご相談を受けてきました。「カジノ」がどうしたと言う前に「やるべきことがある」のではないかと思います。

選挙の「争点」とは、本来、その街の未来を決するもの。

選挙だからと、振り向いてもらうために、問題でないものを「問題だ!」と言って不安と怒りを煽る。中身のないパフォーマンンス。こういうことが政治不信の原因の一つになっていることは間違いないと思います。

私のような現場にいる者からしますと、多くの市民の皆さんにとって、今回の争点とされているものは、争点とは言い難い些末な話だと思います。

現場は、安全や安心、安定といった住みやすい街・横浜を求めています。数年内に人口減少が始まる横浜で、いかに青少年を育て、高齢者・障がい者も安心して住むことができる横浜にするか。高齢者への対応、子育て支援、防災減災の街づくり、学校教育の充実等々、横浜の生活現場には、身近なところに、大きな、そして多様な問題が山積しています。

今日は争点とされているものなどを書きましたが、個人的には「給食」「カジノ」という言葉が争点になるような市長選の先に明るい未来を感じないものがあります。いずれにしましても、しっかりと仕事をする人に市長になっていただかなくてはなりません。

大事なことは「何を言ったかでなく、何をやったか!」だと思います。

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posted by 横浜市会議員 行田朝仁 (ぎょうた ともひと) at 00:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする