2008年07月05日

派遣法改正について 514(行田ともひと)

昨日、大学時代の先輩からメールを頂きました。この方、大変真面目な方で、この度の転職を機に少し時間ができたとのことで、休むわけでなく、派遣社員となってその実態を確認しに行ったとのこと。その内容をレポートして頂いた次第です。ご紹介します。

「派遣労働とは何かということも経験したいと思い、派遣会社に登録して、日雇い派遣に行っていました。1日7時間の5600円。9時から17時まで。(昼の1時間は引かれます) しかしながら拘束時間は、非常に長く、また来ている人たちも、お世辞にも活気のある人たちとは思えない状況でした。

朝、7時45分に駅前に集合し、点呼。その後バスにのり、ある倉庫まで送られ、あとは倉庫内でまるで機械の一部のような単純作業(会話もだめ、音楽もなし)の連続で、昼1時間の休憩も派遣社員間での会話もほとんどありません。(仲良くなっても、次の日には来ないので、人間関係 を深める必要がないとのこと)

帰りのバスの中でお金の入った袋を受け取り、集合場所にて解散。バスの中で次の日の派遣先の確認をするという流れです。作業場には、その会社の社員と会社直属のパート(みなおばさん)、そして派遣にて成り立っているのですが、派遣は当然一番下に見られており、パートのえらそうな態度といったら、本当に腹立たしく思いました。

30過ぎの青年と話をしましたが、派遣社員の立場を非常に冷めた目で見ていて、このような仕事をするのは、普通の会社での人間関係に耐えられない人間の集まりだとか、夢とか希望とかがないなどと言っており、(自分のことだろ!と思いましたが)社会というより個人の問題も少なくないと感じました。

このような若者がたくさんいる日本の現状を考えると、本当に将来は暗いと感じてしまい、今回の派遣法の改正は妥当だと感じました。」 まさに体当たりのレポートでした。

私は大学時代にいくつかのアルバイトをしながら自分で学費、生活費を稼いで卒業しました。警備員、土木作業員、工場作業員、塾の講師に家庭教師等、いい経験をさせてもらいました。今でも学生やフリーターの方々と話をする際、派遣やアルバイトの状況など伺うようにしていますが、働く環境というものは程度の差こそあれ、それほど極端に変わっていないというのが実感です。

しかし、労使の関係や、特に働く側のマインドの変化は大きいように感じます。場所によって異なるとは思いますが、本来「人間そのもの」が評価されべきものが、立場やどこの学校、どこの会社、組織に「属している」かで作られる差別意識のようなものが、収入格差を遥かに越えた「格差社会」を作り、差別する側、される側の心の距離を拡げているように感じます。これに年齢はあまり関係ないようです。

人間に対する「評価」のあり方が問われます。何でも政治問題化して問題の解決をうやむやにする者が後を絶ちませんが、制度以上に社会に巣食う、こうした「現代人が抱える課題」を国民的な問題として徹底的に議論する必要があると考えます。マスコミは面白くもなく、稼げる話題でもないので期待薄なのですが、放置しておくわけにはいきません。私は私のできるところで前進していきます。

ところで、政治ができる「環境整備」は徹底して行なう。その結果が今回の改正合意です。その内容を読売新聞の記事をベースにご紹介しますと、与党は7月1日、日雇い派遣を原則禁止し、特定業種だけで例外的に認めるよう、労働者派遣法を改正する方針を固めまたとのこと。公明党青年局が強力に推進してきた結果です。日雇い派遣労働者の低い賃金や不安定な身分が問題となっており、製造業への日雇い派遣などが禁止される見通し。派遣は最近、対象業務が拡大される傾向が続いていましたが、労働者保護のため規制強化を進めた次第です。現在の労働者派遣法は、日雇いを含めた派遣を建設、港湾運送、警備の3業務で全面的に禁じていますが、他の業務では認めています。改正法では、派遣を認める業種を定めて対象を絞る方針。秋の臨時国会での改正を目指すこととなっています。

※その他のブログ、プロフィール等はhttp://www.gyota.com
posted by 神奈川県議会議員 行田朝仁 (ぎょうた ともひと) at 00:00| 神奈川 雨| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする